従来の確定給付年金のメリットは確定拠出年金のデメリット。この2つはまるで正反対の特徴を持っています。この中で注目されるのが、積立不足による企業の負担が生じないことです。各企業が確定拠出年金を導入する最大の理由はここにあります。
積立不足が生じない理由は支給額の決定の仕方にあります。確定給付型の場合、支給額から逆算して掛け金の額が決まります。従って初めにどのぐらいの利率で運用できるかを決めてやる必要があります。この利率を予定利率と言います。この予定利率で運用できて、初めて積立金の不足が無く、年金を支給することが出来ます。
ところが昨今のように運用環境が悪いと予定利率で運用が出来ないため、年金支給額を変えない場合、積立金が不足することになります。これは各企業に追加負担を強いることになります。
一方確定拠出年金はその名前のとおり、年金のための掛け金である拠出金の額が決まっており、将来支給される年金額は拠出金の運用実績によって変わってきます。また運用については個人の責任において行うため、確定給付型のように運用実績が悪くても企業の負担になることはありません。
1990年台半ば以降、積立金の不足が毎年のように発生し、その額は企業の利益を吹き飛ばすほど大きいため、企業の体力の低下につながっています。このように実際の業務以外の部分で業績に与える影響が大きい確定給付型から、積立不足の生じない確定拠出型へのシフトが進んでいます。
収入が実績重視という形で年功序列的な形から変化しつつあるように、年金についても自己責任で老後資金を作る時代になったことを自覚しなければなりません。
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確定拠出年金制度には次のような特徴があります。
